わが家は、家族みんなポケモンが好きです。そんな中、下の子が少しずつ恐竜にも興味を持ち始めていました。
「ポケモンも好きやし、恐竜にも興味が出てきた。これ、めちゃくちゃ相性いいんちゃう?」
そう思って家族で行ってきたのが、三重県総合博物館「MieMu(みえむ)」のポケモン化石博物館です。
行ってよかったと感じたのは、知っているポケモンをきっかけに、化石や昔の生き物へと興味が広がったこと。そして、会場で買った図鑑を家でも子どもと読めて、お出かけが一日で終わらなかったことでした。
今回は、子連れで楽しんだ展示の見どころと、親として感じた「好きから始まる学び」について書いていきます
※三重会場の開催期間は2026年1月17日〜4月5日で、すでに終了しています。国内巡回も三重会場を最後に終了しました。この記事は開催期間中に訪れた体験記です。(2026年9月12日確認/展覧会公式サイト)

ポケモン化石博物館とは?三重会場の開催情報
ポケモン化石博物館は、「カセキポケモン」と、現実の世界の化石・古生物を見比べながら、古生物学を楽しめる展覧会です。
ポケモンと古生物のイラストを比べたり、ポケモンの実物大骨格想像模型と古生物の標本を見比べたりする展示があります。ポケモンの骨格は、あくまで想像して作られたものです。展覧会公式サイト
わが家が訪れた三重会場の開催情報は、次のとおりです。
| 項目 | 開催当時の情報 |
|---|---|
| 会場 | 三重県総合博物館「MieMu」3階企画展示室 |
| 所在地 | 三重県津市一身田上津部田3060 |
| 開催期間 | 2026年1月17日(土)〜4月5日(日)※終了 |
| 開催時間 | 9:00〜17:00(最終入場16:30) |
| 休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日) |
| 通常の観覧料 | 一般・学生1,200円、高校生以下500円、未就学児無料 |
| 土日祝の入場 | 原則として事前購入の日付指定券が必要 |
三重会場の主催は三重県総合博物館と国立科学博物館。株式会社ポケモンが企画協力・ポケモン展示品制作を担当しました。開催当時の詳細は、三重県総合博物館の公式案内で確認できます。
家族みんなポケモン好き。恐竜に興味が出てきた下の子にもいい刺激に
今回のお出かけは、「子どもに勉強させよう」と計画したものではありません。
家族みんなが好きなポケモンの展示なら、親も子も楽しめそう。そこに、下の子が恐竜に興味を持ち始めたタイミングが重なりました。
まだ恐竜に詳しいわけではありません。でも、せっかく興味が出てきたなら、実際に展示を見たらいい刺激になるんちゃうかな、と。
すでに好きなポケモンと、これから知っていきたい恐竜。その両方に触れられることが、わが家にとって行ってみたい理由になりました。
子連れで楽しめたのは、ポケモンと古生物を「見比べる」展示

知っているポケモンが、化石を見るきっかけになる
会場では、ポケモンだけでなく、その隣にある古生物にも目が向きます。
「このポケモンと似てる!」
そう感じると、今度は形の違いや体のつくりも気になってくる。知らない生き物でも、知っているポケモンと一緒に見ることで、ぐっと身近に感じられました。
わが家でも、ポケモンの話から化石や昔の生き物の話へ、自然に会話が広がっていきました。
ただ説明を読むだけでなく、自分で見て、似ているところや違うところを探せる。そこが、この展示のおもしろいところやと思います。
親の私が気になったのは、アマルルガのヒレ
子どもと一緒に見ていたんですが、私自身が特に気になったのがアマルルガです。
「あのヒレ、骨格にしたらどうなるん?」

これ、展示を作る側でも議論になったそうです。会場で買った図鑑の58〜59ページに、その経緯が載っていました。
アマルルガのヒレは、オーロラのようになめらかに揺れる。その動きからヒレを骨とは考えず、骨格想像図では、体のシルエットとして表現したと説明されています。
ところが、立体の骨格想像模型を作る段階で、また問題が出てきます。
ヒレを付けなければ、アマルルガらしさが伝わりにくい。しかも、ポケモンの世界には、アマルルガに進化するアマルスの「ヒレのカセキ」がある。
そうした点を踏まえて、立体模型にはヒレを付け、骨よりも薄く、青っぽい色合いで表現することになったそうです。
「ポケモンの骨格を作るのに、そこまで考えてるんや!」
私は、この話がめちゃくちゃおもしろかったです。見た目を再現するだけでなく、ポケモンの設定と体のつくりを照らし合わせて考えているんですよね。
さらに同じページには、現実の世界でも、特殊な条件がそろうと、体の柔らかい部分が化石として残ることがあると紹介されています。
「ヒレはどうするん?」という疑問が、「そもそも化石になるのは骨だけなん?」という話につながる。
親の私まで、ポケモンをきっかけに化石の話に引き込まれていました(笑)。
出典:会場で購入した『ポケモン化石博物館』の図鑑・図録、58〜59ページ。制作経緯と解説を要約。
図鑑を買ってよかった。家に帰ってからも体験が続いた
今回のお出かけで、展示と同じくらいよかったと思っているのが、会場で図鑑を買ったことです。

博物館で楽しんで、写真を撮って、家に帰る。それだけでも、もちろんいい思い出になります。
でも、本が手元にあると、帰ってから子どもと一緒に、見てきたものをもう一度楽しめるんですよね。
「これ見たな」と展示を思い出したり、気になったところの説明を読んだり。会場を離れてからも、親子で続きを楽しめるのがうれしかったです。
会場では見きれなかったところを、自分たちのペースで読める
展示を見ながら、すべての説明を理解するのは大人でも大変です。子どもと一緒なら、気になる展示を追いかけているうちに、先へ進むこともあります。
その点、家なら急がなくていい。好きなページを開いて、気になるところだけ読んでもいい。
その場で全部わからなくても、あとから戻れる。
この余裕があるのは、図鑑を買ってよかったところです。アマルルガのヒレをどう表現したのか、という制作の話も、家でじっくり読み返せます。
本には、柔らかい体の部分が残る化石や、マンモスの復活の可能性についての研究を紹介するページもありました。ポケモンの世界の復元と、現実の科学の話を見比べられる内容です。
子ども向けのお土産という感覚だけでなく、私自身も「へぇー!」と思いながら楽しめる一冊になりました。
思い出だけでなく、「もう一回見たい」に応えてくれる
図鑑を開くと、会場で見たものを思い出せます。そこから、もう少し知りたいところを一緒に読める。
今回の買い物は、単に物が一つ増えたというより、家でもあのお出かけの続きを楽しめるようになった感覚に近いです。
入場している時間だけが体験ではなく、帰ってから子どもと本を開く時間も、その一部になる。
「図鑑を買ったら、体験が終わらへん感じがするな」
これは、今回かなり大きな収穫でした。
子どもに全部覚えてもらわなくても、「これ何?」が残れば十分
こういう場所に行くと、親としては「ちゃんと勉強になったかな?」と考えてしまいます。
でも、今回の体験で、私が大事にしたいと思ったのは、どれだけ名前を覚えたかではありません。
何か一つでも、もっと知りたいと思えるものに出会えたか。
恐竜の名前も、難しい説明も、その場で全部覚えなくていい。好きな展示が一つできたり、家で図鑑を開くきっかけになったりすれば、それで十分やと思います。
今回、わが家では、好きなポケモンを見に行くことから始まって、化石や古生物を見比べ、帰ってからも本を読む時間につながりました。
これからどんな興味に育つかは、まだわかりません。それでも、親子で一緒におもしろがれたことに、価値を感じています。
家族のお出かけも、わが家にとっては「体験への投資」
子どもの教育というと、習い事や教材、塾などを思い浮かべます。教育費を考える立場としても、どこにお金を使うかは気になるところです。
その中で、今回のように家族で楽しめて、子どもの興味にも触れられるお出かけは、わが家にとって納得できるお金の使い方でした。
博物館に一度行けば何かの力が身につく、と言い切れるわけではありません。でも、一緒に展示を見て、気になったことを話して、家でも図鑑を読む。そんな時間にお金を使えたことがよかったです。
ポケモンを楽しみに出かけて、化石にも興味が広がり、家で本を開くところまで続いた。
これが、今回のポケモン化石博物館でいちばん心に残ったことです。
また子どもの「好き」と重なる展示があれば、家族で見に行きたい。次も、私の方が説明に食いついているかもしれません(笑)。


